教えて!センパイ!

ヒーローショー編

本日のお仕事

ヒーローショー

二人の今回のお仕事は休日に遊園地やデパートの屋上などで開催されるヒーローショーのアクター。TVや映画の特撮番組から憧れのヒーローと直に触れ合える現場だけに、スタッフは夢を壊さないように色々と細やかな配慮がされているようです。
そんなショーの裏側について、円谷プロダクションの着ぐるみアクターの方にお話を伺ってみました。

取材協力:株式会社円谷プロダクション

実際に働いている方にお仕事のアレコレ、聞いて見ました!

基本的なお仕事の流れを教えてください
演技や格闘アクションをするアクター、物語の進行をする司会のお姉さん(MC)、PA音響、運営スタッフと業務は色々です。
アクターはお芝居やアクション技術でお客様に気持ちを表現していきます。
司会のお姉さんはシーンや感情をよりお客様に分かりやすく伝えて、キャラクターと子供たちの繋がりを深めてくれます。PA音響は、ショーの要でもある音楽やアクションシーンでの打撃SE入れ、さらに臨場感あるショーにするためにアクターと一緒にお芝居をして臨んでいます。運営スタッフは、アクターのサポートや、お客様の誘導はもちろん、何かのトラブルが起こった場合、フットワーク軽く対応する役割を担っています。
これらが合わさることで、ようやくショーができます。
新人スタッフにまずやってもらうことはなんでしょうか?
まずはキャラクターの補助やお客様の誘導や、握手会のスタッフをやってもらいます。
すべての基本はコミュニケーションです。
お客様にお声掛けすることで、きちんとコミュニケーションをとってもらい、人と人との対話を通してお芝居のヒントをつかむことも重要です。
ステージ上での振る舞いや常に心掛けていることはなんですか?
お客さんの前では原則的に「素の自分」を見せては行けないと思います。
また原作のあるキャラクターを演じる事が多いので、そのキャラクターのイメージを壊さぬように、かつ、その時の内容に合わせて演じて行く事が求められます。
原点のキャラはこう!という固定観念が強いと、壁にぶつかる事が多いです。

直接お客さんと触れ合う時は、少ない視界の中で「相対しているお客さん」「そのお連れのお客さん」「次のお客さん」に配慮しつつ、周りのスタッフの声を頼りに「全部見えてますよ感」を全力で演じます。
この仕事ならではのトラブルなどはありますか?
ショーの最中に音響機器が止まり、無音になってしまうのは、昔からよくありますし、今でもたまにあります。
アナログ時代と今のデジタルとで原因は違うのですが、こればかりは予測不可能なので。
そんな時に自然に対応し、お客さんにトラブルをさとられないように(音が無い時点で無理なんですが)対応出来るのが優れた演者と言えるんでしょうが、出来れば経験したくないです。
自分は何度かあります。対応は…思い出したくありません(笑)
このお仕事の魅力はなんでしょうか?
目の前でお客さんが喜んでいる顔が見られた時や、良い感想を聞けたり褒めて貰えた時でしょうか。
個人的にはSNS上の感想よりも、会場から出て行くお客さんの表情の方が嬉しさは強いです。